タイマッサージで起こり得る怪我
タイマッサージをする上で危険なことは何か。高血圧や心臓病といった血流に関することなど色々あるが、まずは、骨折、そして関節の損傷だろう。
筋肉を押したり伸ばしたりするので強くやりすぎると筋繊維や腱を損傷する可能性は全くは否定できないが、骨や靭帯、関節の結合組織を壊すことの方が現実的に深刻だ。
もちろん腱を切ってしまうようなことも深刻だが、通常そこまで強く引っ張ったり押したり出来ないし、筋肉は切れる前に防御機構が働いたり、強烈な痛みで悲鳴が上がったりするので筋肉を切る確率は低い。しかし、骨や靭帯、関節は一瞬の力加減で破壊してしまう可能性があり、一旦破壊してしまうと、自然回復が難しく、手術をして繋ぐか、あるいは一生後遺症を背負わせることになる。最悪の場合、死に至る可能性も排除できない。
次回は、どういうとき、どんな手技でそのようなことが起こり得るか説明する。