Wandee Bonsia Thai Ancient Massage School

2003年6月当時、検索で見つけホームページでWandeeの存在を知ったのですが情報が少なすぎます。電話をしてもつながりません(後にこの電話番号は使われなくなったと知りました)。でもいつからでも始められ、何日間でもup to youとあります。行けば何とかなるだろうと思い、ある日の朝、そのページの地図で示された場所に行ってみました。が、愕然としました。そこには転居したという張り紙が残されていたのです。しかもその地図がよくわからない・・・。そこから転居先にどう辿り着いたかは余談のところに書きます。そんなこんなで第一日目がようやく始まりました。

学校
学校というよりただの家です。家の二階にマットをひいて練習をするだけのことです。スタッフは・・・・、Wandee一人です。つまり、「プライベートレッスン」だったのです。「いつもこんな感じですか」と聞くと、「引っ越したばかりで片付けや内装を整えたくて今月は生徒を取らないつもりだった。あんたは来ちゃったので特別」ということです。なんたるアバウト・・・。後日、彼女の生徒ノートを見せてもらったのですが月日の割に数が少なく、いつも一人か二人(か0人)の生徒しかいないのではないかと想像されます。私は実はこのとき、余りにもdeepな校舎とマンツーマンという異常な状況にびびりまくり、バンコクに帰りたくなっていました。しかし小心者の私は「やっぱりやめる」とは言い出せず、「明日になれば生徒も増えてくることだろう」と自分に言い聞かせて始めることにしました。料金も2000バーツだったので途中でやめても悔しくないくらいの額です。「領収証の紙が今無いので、紙に書く」と言いながら汚い紙に「2100バーツ受け取りました」と書いてくれています。 テキスト料金100バーツがしっかり加算されています。が、テキストはなんだか使い古しみたいな誰かのメモが入った汚いのを引っ張り出してきました。これで100バーツかよ?!Deepすぎる・・・。

教え方
教え方はワットポーと変わりません。私の目論見どおり、Old Medicine Hospital で2週間かかることが5日間で学べそうです。WandeeはOld Medicine Hospital でも評判のいい先生だったらしいので先生としての力量は確かです。チェンマイスタイルを足先から順に教えてくれます。マンツーマンなので先生の技も常に体感できますし、自分の指がラインを外れるとすぐに「もっと上」とか指摘されます。そして私の指を持ってラインに押し付け「ほら、感じるでしょう、このぐりぐりする筋。そうそう、そうやって指をくりくりすると筋の上に指が乗ってるのがわかるでしょう」ってな具合にラインの見つけ方も教えてくれます。私はこのとき初めてセンとはどこを押しているのかがわかりました。初日は17時近くまで教わっていましたがへとへとになりました。チェンマイスタイル自体が疲れる技術なのに加えて、他に生徒がいないために私が練習台(モデル)になるパターンがなく、先生が見本を見せてくれるとき以外は一日中私が練習しているからです。余りに疲れるのと、他に生徒がいない気安さで3日目以降はついに10時通学になってしまいました。それでも一日が長いんです。エアコンをつける予定らしいですが、このときは扇風機しかなく暑くて大変でした。ただ、練習にはなりました。ワットポーよりも密度高く個々のテクニックを身に付けることができたと思います。ワットポーと共通の手技もあるのですが、そのポイントの理解もより深まりました。

Wandeeのすすめ
元はOld Medicine Hospital の人気のある先生だったわけですから、やっていることはOld Medicine Hospital で個人レッスンを特別に受けているようなものです。それで2000バーツとは安すぎます。よく考えると、一日400バーツですから、400バーツと言えばマッサージ屋さんで2時間してもらう料金です。日本で同じことをすれば天文学的な値段(大げさ)になるのは間違いありません。ですから私はもし、タイマッサージを真剣に学びたいならWandeeを強くお勧めします。ワットポーを一番に推薦したのは、スタイルとして初心者向きであることや洗練されていること 、生徒との交流が楽しめるなど総合的な評価が高いためで、本当はWandeeを一番に推薦したいのです。でないと、今日も彼女は生徒が来るのを待っている・・・。彼女は自分ではホームページのメンテナンスなんかできないし、宣伝もしてませんから生徒は集まりようもありません。気の毒になって立ち上げたのがこのホームページなのです。 資格はワットポーと同じような免状を作ってくれますが、ワットポーやOld Medicine Hospitalのような威光があるのかどうかはわかりません。たぶんないと思います。が、私のようにタイで開業したりするわけでなければそれはどっちでもいいことです。

2003年4月 Camel

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